私は50代でへバーデン結節を発症しましたが、今では手指の痛みや変形に悩まされることなく平穏に過ごせています。へバーデン結節と診断された当初は、強い痛みに見舞われ、日常生活に支障をきたしていました。そこから病院での治療に加えて様々な民間療法を試したり、日常生活での工夫を重ねたりしました。本記事では、へバーデン結節が治るまでに行ったことや治すポイントを詳しく紹介します。
私はへバーデン結節が治りました
私は50代でへバーデン結節を発症しましたが、病院での治療と自分なりの工夫で無事に治りました。
当初は関節リウマチかと不安になり、整形外科を受診したところ、へバーデン結節と診断されました。さらに、明確な治療法がないと知り落ち込みました。
しかし、諦めずに病院での保存的治療や薬物療法、リハビリ治療を行いながら、自宅でも手指のケアに励みました。へバーデン結節の治療は長期戦になりますが、自分に合った方法を見つけ、諦めずに続けることが大切だと実感しました。一緒に前向きに取り組んでいきましょう。
へバーデン結節は原因不明の病気
へバーデン結節は、40代以降の女性に多く発症する原因不明の病気です。
人差し指から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、変形して曲がってしまったりするのが特徴です。
更年期以降の女性に多いことから、女性ホルモンであるエストロゲンの低下が関係しているのではないかと考えられています。また、手を酷使する職業の人や家事で手をよく使う主婦に多いことから、手指への負担も発症の一因と考えられています。
残念ながら、へバーデン結節の明確な治療法は確立されていません。そのため、病院で痛みを和らげたり、変形を予防したりする対症療法を行いながら、自分に合った治療方法を見つけていく必要があります。
へバーデン結節については、下記の記事で詳しく解説しています。
『ヘバーデン結節ってどんな病気?原因や治療法・気になる疑問を徹底解説』
へバーデン結節が治るまでにやったこと
私は、へバーデン結節を治すためにあらゆる治療方法を試してきました。
ここでは、大きく分けて病院での治療と自分で行った治療に分けて紹介します。
病院での治療方法
病院での治療方法は、主に下記3つを行いました。
- 保存的治療
- 薬物療法
- リハビリ治療
へバーデン結節の治療では、病院での治療を継続して行っていました。
保存的治療
保存的療法は、ヘバーデン結節の症状を和らげるための治療法です。
保存的治療の主な目的は、関節の安静を保ち、痛みや炎症を和らげることにあります。
具体的には、下記のような方法が挙げられます。
- 安静(固定など):患部を安静にすることで、関節への負担を軽減し、痛みや腫れを和らげる
- 局所のテーピング:患部にテーピングを行うことで、関節の動きを制限し、痛みを和らげる
- 湿布や塗り薬:湿布や塗り薬などを患部に塗布することで、局所の炎症を抑え、痛みを和らげる
保存的治療は、ヘバーデン結節の症状を和らげるための基本的な治療法です。担当医と相談しながら、継続的に行う必要があります。
薬物療法
薬物療法は、医師の判断のもと炎症を早期に沈静化させ、痛みや腫れを軽減することを目的とした治療法です。
具体的には、下記のような方法が挙げられます。
対処法 | 詳細 |
サプリメントの摂取 | エストロゲンの低下が関係していると考えられるため、ホルモンバランスを 整えるサプリメントを摂取する |
漢方薬の摂取 | 体調を整えたり、血流を改善したりする効果がある漢方薬を 医師と相談の上、服用する |
ステロイド注射 | 変形した関節にステロイドを直接注射することで、痛みや腫れを軽減させる |
薬物療法は、自分の症状や体質に合わせて医師と相談しながら進めていくことが大切です。
リハビリ治療
リハビリ治療は、ストレッチや筋力トレーニング、関節可動域を拡大するエクササイズ等を組み合わせて行うことです。
へバーデン結節になると手がこわばるという方が多く、関節を保護し、動きを円滑にする滑膜の機能低下や腱鞘炎による腱のすべり(滑走)の低下などが原因の一つと考えられています。
これらの原因に対して、リハビリ治療では下記のようなアプローチを行います。
- 関節の動きを滑らかにするためのストレッチや可動域訓練
- 腱の滑走を改善するためのすべり運動
- 内在筋の柔軟性・筋力を高めるためのエクササイズ
ただし、リハビリ治療は専門の医師がいる病院での指導のもと行うことが大切です。自己流のリハビリは逆効果になる可能性もあるため、必ず医師の指示に従いましょう。
自分で行った治療方法
自分で行った治療方法は、下記になります。
- ハンドクリームで定期的に保湿する
- マッサージ・ストレッチで血流をよくする
- テーピングで手指の負担を減らす
- ひじ湯で手指を温める
- ウォーキングで適度に体を動かす
- DHAやEPAが豊富な食品を積極的に摂取する
私が行った治療方法の効果には、個人差があります。また、症状や体質によって合わないこともあります。そのため、担当医と相談してから行いましょう。
ハンドクリームで定期的に保湿する
へバーデン結節の予防には、手指の血行をよくすることが大切といわれてます。
料理や手洗いの後は、手をしっかりと拭いてからハンドクリームで保湿しましょう。手に水分が残っていると、水分が蒸発する際に皮膚の熱も一緒に奪ってしまい、手が冷えてしまいます。
冷えは血行不良を引き起こし、へバーデン結節の症状を悪化させる可能性があります。そのため、手洗い後はハンドクリームでの保湿を徹底していました。また、私は気分によって、ハンドクリームの香りを変えていました。好きな香りのハンドクリームがあれば、リラックス効果も期待できますよ。
マッサージ・ストレッチで血流をよくする
へバーデン結節の症状を和らげるためには、手指のマッサージやストレッチで血流を改善することが効果的とされています。しかし、自己流のマッサージやストレッチは逆効果になることもあるため、正しい方法で行うことが重要です。
まずは、専門医や理学療法士に相談し、自分の症状に合ったマッサージやストレッチの方法を教えてもらいましょう。専門家の指導を受けることで、正しい方法を身につけられます。
巷には、へバーデン結節に効くとされるマッサージ本がたくさんあります。へバーデン結節に精通した専門医が出している書籍も多数ありますが、自己流でやるのではなく、担当医に相談した上で実施することが大切です。
テーピングで手指の負担を減らす
テーピングを行うことで、関節の動きを制限し痛みの緩和が期待できます。
専用のテーピングを使用するのが理想的ですが、毎日使用するとなるとコストが高くなってしまいます。
そこで、100円ショップで売っているビニールテープを代用するのがおすすめです。ビニールテープは、専用のテーピングに比べて粘着力が弱いため、肌が弱い方でも安心して使用できます。
ただし、テーピングの方法を間違えると逆効果になることもあります。そのため、専門医や理学療法士に相談し、自分の症状に合ったテーピング方法を教えてもらいましょう。
ひじ湯で手指を温める
朝起きたら、40℃前後のお湯を用意し、ひじまでしっかりと手をつけて温めましょう。
ゆっくりと5~10分ほどつけることで、血行が良くなり、痛みの緩和やこわばりの改善が期待できます。ひじ湯をする際は、バケツのようにひじまで真っ直ぐ入るくらいの容器がおすすめです。
朝の習慣としてひじ湯を取り入れることで、手指の血行が改善され、リラックス効果も期待できます。特に寒い冬場は冷えも解消されるため、ほんと助かりました。無理のない範囲で、できるだけ続けるのがポイントです。
ウォーキングで適度に体を動かす
ウォーキングは、指の関節だけでなく、体全体の関節を動かせる全身運動です。適度に行うことで、全身の血流が良くなり、痛みの緩和や関節の柔軟性の維持が期待できます。また、ウォーキング以外にも、ヨガなどの関節に負担をかけすぎない運動を日常的に取り入れることもおすすめです。
ヨガは、ゆっくりとしたペースで行うため、関節への負担が少なく、柔軟性の向上が期待できますよ。ただし、運動を行う際は、自分の体調と相談しながら無理のない範囲で行うことが大切です。痛みが強い時は、無理せず休息を取りましょう。
DHAやEPAが豊富な食品を積極的に摂取する
へバーデン結節を治すために、DHAやEPAが豊富な食品を積極的に摂取していました。
DHAとEPAは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれる必須脂肪酸で、抗炎症作用を持つことが知られています。
へバーデン結節は、関節の炎症が原因で発症すると考えられています。そのため、DHAやEPAを摂取することで、炎症を抑制し、痛みや腫れを和らげることが期待できます。サバやイワシ以外にも、サーモン、マグロ、カツオなどの魚介類や、えごま油、亜麻仁油などの植物油にもDHAとEPAが含まれています。
毎日の食事に、これらの食品を積極的に取り入れることがおすすめです。ただし、食事療法はあくまでも補助的な治療法であり、根本的な治療ではありません。また、食事療法を行う際は、バランスの取れた食事を心がけ、偏った食事にならないよう注意しましょう。
へバーデン結節を治すためのポイント
へバーデン結節を治すためのポイントは、下記の通りです。
- 自分が効くと信じた治療法は続ける
- 常に新しい情報を探していいものを取り入れる
- 信頼できる担当医のもとで治療する
- 家族にへバーデン結節について理解してもらう
自分が効くと信じた治療法は続ける
へバーデン結節の治療法は様々ありますが、自分に合った方法を見つけ継続することが大切です。しかし、自己流の治療法は逆効果になることもあるため、担当医に相談してから行いましょう。
私は、下記のように担当医に相談・報告しながら治療を進めました。
- 医師に相談し、自分の症状に合った治療法を教えてもらう
- 痛みや腫れなどの症状が悪化していないか確認する
- 無理のない範囲で継続する
- 定期的に医師に症状の経過を報告し、治療方針を見直す
へバーデン結節の治療は、長期的になることが多いです。そのため、自分に合った方法を見つけ、前向きに取り組んでいきましょう。
常に新しい情報を探していいものを取り入れる
へバーデン結節の治療法は、日々進歩しています。新しい治療法や症状を緩和する方法が開発される可能性は十分にあります。そのため、常にアンテナを張り、新しい情報を収集することが大切です。例えば、医療機関のWebサイトや医学系の雑誌などで情報収集するのも一つの方法です。
ただし、新しい治療法や対処法が、必ずしも自分に合うとは限りません。なかには、科学的根拠に乏しかったり、逆効果だったりするものもあるかもしれません。新しい治療法を試す際は、担当医に相談し、了承を得てから行いましょう。
信頼できる担当医のもとで治療する
へバーデン結節の治療では、信頼できる担当医のもとで治療することが大切です。
そのため、一つの病院だけではなく、複数の病院に行って自分に合う先生を探すことをおすすめします。
どんなに腕が良いといわれている先生でも、相性は人それぞれです。初診で違和感を覚えたら、別の病院に行ってみるのも一つの手です。担当医との相性は、治療を続ける上で重要な要素ですよ。
また、別の病院に行くことで、これまでとは違うアプローチから治療法を提案してもらえる可能性があります。自分の症状にベストな治療法を探すためにも、複数の医師の意見を聞くことが大切だと思います。
家族にへバーデン結節について理解してもらう
へバーデン結節の治療では、家族に病気について理解してもらうことが大切です。へバーデン結節は、関節の変形や痛みなどの症状が現れる病気ですが、見た目だけでは理解されにくいこともあります。そのため、家族に対してへバーデン結節がどのような病気なのか、どんな症状で辛いのかを具体的に説明することが重要です。
例えば、「指の関節が腫れて痛むから、物を握ったり、ボタンを留めたりするのが辛い」といった具合に、日常生活での困難さを伝えましょう。私は主人や娘に対して、日常生活で辛い動作やどのくらい痛いのかということを詳しく伝えていました。
また、医師から説明を受けた内容を、家族にも共有することもおすすめです。病気についての正しい知識を持ってもらうことで、適切な理解と協力が得られるでしょう。
私は工夫と継続でへバーデン結節が治りました
本記事では、へバーデン結節が治るまでに行ったことや治すポイントを詳しく紹介しました。私は、病院での対症療法に加え、様々な治療法を探求し実践することで、手指の痛みや変形に悩まされない生活を取り戻しました。
病院では保存的治療や薬物療法、リハビリ治療を受け、自宅では保湿、テーピング、ひじ湯、DHA・EPAの摂取など工夫を凝らしました。へバーデン結節の治療では、自分に合った方法を見つけて継続することが大切です。本記事を参考に、諦めずに前向きに取り組みましょう。
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