へバーデン結節の進行を遅らせる予防法とは?食事と行動に分けて解説

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へバーデン結節は、40代以降の女性に多く発症する原因不明の病気です。私も50代の時に左手の人差し指が痛くなり病院に行ったところ、へバーデン結節と診断されました。へバーデン結節は、日常生活に支障をきたすこともありますが、生活習慣の改善によって進行を予防できる可能性があります。本記事では、へバーデン結節の進行を遅らせる予防法について食事と行動に分けて解説します。

へバーデン結節には進行を遅らせる予防が大事

へバーデン結節は、40代以降の女性に多く発症し、人差し指から小指にかけて第一関節が赤く腫れたり、変形して曲がってしまう原因不明の病気です。原因は不明ですが、ホルモンバランスの乱れや手をよく使う人が発症しやすいとされています。

残念ながら、現時点ではへバーデン結節に対する明確な治療法は確立されていません。そのため、様々な方法を試しながら、症状の改善を図っていく必要があります。私も発症してから数多くの予防法を試してきました。日常生活のなかでもできることがたくさんあるので、色々と予防法を試してみましょう。

へバーデン結節については、下記の記事で詳しく解説しています。
ヘバーデン結節ってどんな病気?原因や治療法・気になる疑問を徹底解説

へバーデン結節の進行を遅らせる予防方法【食事編】

へバーデン結節の進行を遅らせるためには、普段の食事に気をつけてみましょう。
具体的には、下記のようなものが挙げられます。

  • DHAやEPAを積極的に摂取する
  • カロリーや糖質の多い食事を避ける
  • コーヒーを控える
  • アルコールを避ける
  • 大豆製品を摂取する

上記の予防法は、実施したからといって改善されるとは証明されておらず、効果には個人差があります。

DHAやEPAを積極的に摂取する

DHAやEPAは、炎症を抑える働きのあるオメガ3脂肪酸の一種です。これらの脂肪酸は、サバやイワシなどの青魚に多く含まれています。

へバーデン結節は、関節の炎症が原因で発症すると考えられています。そのため、抗炎症作用のあるDHAやEPAを積極的に摂取することで、炎症を抑え、病気の進行を遅らせる可能性があります。
DHAやEPAを多く含む食材には、下記のようなものがあります。

  • サバ、イワシ、サンマなどの青魚
  • アマニ油、エゴマ油など
  • チアシード、ヘンプシードなど

これらの食材を日常的に取り入れることで、DHAやEPAの摂取量を増やせます。私も積極的に青魚を晩御飯のレシピに取り入れていました。ただし、効果には個人差があるため、必ず改善するとは限りません。

カロリーや糖質の多い食事を避ける

カロリーや糖質の多い食事を避けることは、へバーデン結節の進行を予防するための方法の一つとされています。

カロリーの多い食事や糖質の多い食事は、体内の炎症を促進してしまう可能性があります。へバーデン結節は、関節の炎症が原因で発症すると考えられているため、炎症を引き起こす可能性がある食事は控えることが大切です。
具体的には、下記のような食品を控えることが推奨されます。

  • 揚げ物などの高カロリーな食品
  • 白米、パン、麺類などの精製された炭水化物
  • 砂糖の多いお菓子やデザート
  • 甘い清涼飲料水

これらの食品を控えることで、体内の炎症を抑え、へバーデン結節の進行を遅らせる可能性があります。ただし、我慢のしすぎもよくないため、できる範囲で控えていきましょう。

コーヒーを控える

へバーデン結節の発症には、カフェインの摂取量が関係しているという説があります。ただし、あくまでも一つの説であり、正式なデータやエビデンスは今のところありません。
気になる人は、コーヒーの量を一日に1~2杯程度に抑えたり、カフェインレスやデカフェのコーヒーに切り替えたりするのがおすすめです。

アルコールを避ける

へバーデン結節では、関節周りに異常な血管が増えてしまい、神経と一緒になって痛みが出ることがあります。アルコールを飲むと全身の血管が拡張するため、関節周りの血管も拡張し、ズキズキとした痛みが強くなる可能性があります。そのため、へバーデン結節の進行を予防するためには、アルコールの摂取を控えた方がいいでしょう。

大豆製品を摂取する

へバーデン結節は、40代以降の更年期に発症しやすい病気です。
この時期は、女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期に一致しており、エストロゲンの急激な変動が原因の一つとされています。

エストロゲンは、女性ホルモンの一つで、関節の健康維持に重要な役割を果たしています。更年期になるとエストロゲンの分泌量が減少するため、その働きを補うために大豆食品を日常的に摂取することが推奨されています。納豆や豆乳などの大豆食品に含まれるイソフラボンは、腸内細菌で代謝されることでエクオールという成分に変換されます。

エクオールは、女性ホルモンと非常に似た構造を持っているため、関節の健康維持に役立つと考えられています。エクオールの生成に必要な、一日あたりの大豆製品の摂取量の目安は、イソフラボンにして10mgといわれています。
具体的には、下記を目安に摂取するとよいでしょう。

  • 納豆:1パック(50g)
  • 豆腐:2/3丁(200g)
  • 豆乳:1杯(200ml)

ただし、エクオールは体内に蓄積されず、約一日で排出されてしまうため、毎日継続して摂取することが大切です。また、エクオールを体内で生成できる人は、日本人の40%程度といわれています。そのため、病院でエクオールを体内で生成できるかどうか検査してみましょう。

へバーデン結節の進行を遅らせる予防方法【行動編】

へバーデン結節の進行を予防するためには、普段の行動にも気をつけてみましょう。

  • 関節に負荷をかけない
  • 冷房の効きすぎに注意する
  • アイデアグッズを活用する
  • 普段の料理も工夫する
  • キーボードを強く打たない
  • 大きくて重いスマートフォンをやめる
  • 肩より低い位置で洗濯物を干す
  • 手洗い後はハンドクリームで保湿する

意識して行動すると、指への負担を格段に軽減できますよ。

関節に負荷をかけない

へバーデン結節の進行を予防するためには、日常生活のなかで関節に負担をかけないように意識しましょう。
具体的には、下記のような方法が効果的です。

対策内容
関節の固定テーピングやサポーターを使って関節を固定する
負担のかかる作業を避ける重いものを持つ、強い力でものを握る、細かい作業を長時間行う
などの作業を避ける
テーピングやサポーターの活用日頃から手を多く使う人は、テーピングやサポーターを
上手に活用する

日常生活のなかで関節に負担をかけないように意識することで、負担を軽減し、症状の進行を予防できる可能性があります。

冷房の効きすぎに注意する

体が冷えると血流が悪くなり、関節に痛みが生じやすくなります。
特に、エアコンの冷気が直接あたると、体が冷えやすくなるので注意が必要です。私は冷え性でもあるので、エアコンの冷気が辛く感じました。

エアコンを使用する際は、温度設定を適切に調整し、冷えすぎないように気をつけましょう。目安としては、室温が28℃以下にならないように設定するのがおすすめです。また、冷気が直接肌にあたらないよう、風向きにも注意しましょう。

冷房対策として、薄手の長袖シャツやカーディガンを羽織ったり、ストールを巻いたりするのも効果的です。首は太い血管が通っている部位なので、首を冷やさないことで全身が温まりやすくなりますよ。

アイデアグッズを活用する

へバーデン結節の予防には、なるべく指に負担をかけないことが大切です。しかし、今までできていたことができなくなるのは、ストレスですよね。
そこで、便利グッズを活用することで指への負担を軽減しつつ、ストレスも和らげられます。
具体的には、下記のようなグッズがおすすめです。

  • 缶やペットボトルの開け閉め:プルトップやペットボトルオープナー
  • シャンプーの泡立て:シャンプーブラシ
  • ボールペンを握る:ペングリップ

これらのアイデアグッズは、100円ショップでも手に入るものが多数あります。自分の生活スタイルに合ったグッズを探してみましょう。私はペットボトルのお茶をよく飲むので、ペットボトルオープナーは、ほんと重宝しました。

普段の料理も工夫する

料理は指に力が入ることが多いので、できるだけ指への負担を減らす工夫をしてみましょう。
痛みが強い時は、包丁を使う機会を減らすために、カット野菜や冷凍野菜を活用するのがおすすめです。カット野菜は、スーパーなどで手軽に購入できるので、料理の下準備の時間と手間を大幅に削減できますよ。

冷凍野菜も、洗って切る手間が省けるので、指への負担を軽減できます。また、お米を無洗米に切り替えるのも一つの方法です。無洗米なら、研ぐ手間がいらないため、指への負担を減らせます。我が家は無洗米に変えてから、ほんと楽になりました。冷たい水に触らなくていいですし、時間の短縮にもなりますしね。

キーボードを強く打たない

仕事でキーボードを使う機会が多い人は、打ち方に注意しましょう。
キーボードを強く打つと、指の関節に大きな衝撃が加わります。この衝撃が繰り返されることで、関節の炎症や変形が進行しやすくなる可能性があります。

普段からキーボードを強く打つ癖がある人は、意識的に力を抜いて、柔らかく打つことを心がけましょう。また、キーボードを柔らかいタイプのものに変更するのも一つの方法です。最近は、打鍵感が柔らかいキーボードも多数発売されています。

さらに、キーボードの前にアームレストを置くことで、肘から先の腕を支えられます。これにより、腕の負担を軽減し、指への衝撃を少し和らげられますよ。

大きくて重いスマートフォンをやめる

大きくて重いスマートフォンを使い続けると、手首や指に負担がかかり、へバーデン結節の症状を悪化させる可能性があります。スマートフォンは、できるだけ小さくて軽いものを選ぶようにしましょう。
最近は、大画面のスマートフォンが主流となっていますが、片手で持つには重すぎるものも少なくありません。

私は店頭で触って、一番軽いスマートフォンを選んで使っています。実際に触ってみると重さって全然違うのでビックリしますよ。また、スマートフォンは片手ではなく、両手で持つこともおすすめです。両手で持って操作することで、手や指への負担を軽減できます。片手で持つ習慣がある人は、意識して両手で持ちましょう。

肩より低い位置で洗濯物を干す

洗濯物を干す際、物干し竿が肩より高い位置にあると、腕を上げた状態を維持することになります。この姿勢を続けていると、肩や首への負担が大きくなり、指先にも影響が出ることがあります。そのため、洗濯物を干す際は工夫が必要です。

物干し竿が肩より高い位置にある場合は、適切な高さにする工夫をしましょう。具体的には、物干し台を使ったり、物干し竿の高さを調節したりすることで、肩より低い位置で洗濯物を干せますよ。

手洗い後はハンドクリームで保湿する

へバーデン結節の予防には、関節周りの血行をよくすることが大切だといわれています。
手を洗った後は、しっかりと拭いて、ハンドクリームで保湿することを心がけましょう。手洗い後に水分が手に残っていると、その水分が蒸発する際に手の熱も一緒に奪ってしまい、手が冷えてしまいます。

手が冷えると、血管が収縮して血流が悪くなり関節の痛みが出やすくなる可能性があります。そのため、手を洗った後は、タオルでしっかりと水分を拭き取り、ハンドクリームを塗って保湿しましょう。

へバーデン結節の予防は普段の行動が大切

本記事では、へバーデン結節の進行を遅らせる予防法について解説しました。
へバーデン結節の進行を遅らせる予防法には、普段の食事と行動の工夫が大切です。食事では、DHA・EPAの摂取、カロリー・糖質・コーヒー・アルコールの制限、大豆製品の摂取が有効とされています。
行動面では、テーピングやサポーターの活用、冷房対策、アイデアグッズの利用、料理の工夫などが考えられます。個人差はありますが、これらを日常生活に取り入れることで、症状の進行を予防できるかもしれません。私がそうだったように、できる範囲から取り入れていきましょう。

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